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タグ: 茅島芽衣子

チバフリ2019 障碍者のファッションショー 多様性と多彩性を目指して

tenbo 代表デザイナー鶴田能史の取材に行きました。!

2019年2月3日にてチバフリ2019
「チバフリ」は、障害のある人もない人も、みんなで一緒に行う文化芸術活動を応援する「千葉市」発信の「バリアフリー」な取り組みです。

MC担当のビヨンドガールズ、CHILDHOOD(ハンドフルート)の森光弘さん、特別支援学校のモデルたち、BMXライダーの池田貴広さん
tenboのショーのモデルたちは
世界や国内で活躍されているパフォーマンスを晒し、圧巻の美しい技を見せてくれました。
1着の洋服が出演モデルさんに合わせて組んで皆に伝わるようなtenbo衣装を作り発表された。
tenboと共に最高の笑顔のショーが多く、笑顔スマイル本当にでっかい素敵で微笑んでいました。

さとわ さん。
→tenbo専属モデル
衣装のテーマは「イノセンス」
動物に愛情で通じる気持ちを表現したデザイン。動物愛護の思いから毛皮を使用せずに人工的に作られたフェイクファーという生地を使用。
女神様みたいで綺麗でした。

ライム さん。
→tenbo専属モデル(アルビノ)
中世ヨーロッパの世界を表現した。マリーアントワネットの世界イメージでゴージャス感がを演出した。生地はモスグリーンのビンテージサテン。
おとぎ世界の女王様みたい綺麗でした。

愛海さん。
→ろう者モデル
手話の楽しさをたくさんの人に伝えたい。沖縄の海が故郷のように大好き。
衣装のテーマは「ニライカナイ」
沖縄に伝わる理想郷のこと。
海のように全てを包み込む天国のような安らぎを表現。
海世界に入り込むような感のワンピースを制作した。
キラキラした衣装が可愛いかったです。

宮野杏奈さん。
衣装のテーマは「ジャンヌダルク」
強いヒロイン存在に憧れる杏奈ちゃんの想いをフランスの国民的ヒロインに見立てて表現した。男の子に負けない位スタイル。
パリ好きだから羨ましい。可愛いカッコ良かったです。

徳山シェ二ファーさん。
アメリカ生まれアメリカ育ちの日系のアメリカ人。
足を怪我し、二度と歩けないと宣伝されても懸命なリハビリで歩けるまで回復。
衣装テーマは「FREEDOM(自由)」
洋々な場所にプリントされた「FREE DOM」の文字はどんな場所にも自由は存在して良いという願いを込めてます。

Yumeさん。
衣装のテーマは「ルージュ」。
少し大人に背伸びする年頃の「明るさ」「美しさ」「行動力」を口紅の世界観で表現した衣装でした。
ギャル系?みたいで可愛いかったです。

小田島健心さん。
衣装のテーマは「ゴールドラッシュ」
ヒーローになりたい小田島さん
は昭和仮面ライダーに憧れる赤いネクタイをチーフにした。そしてビンテージデニムをヒーロー感でカッコよく制作した。

安藤 慶一さん。
→ファッションモデル
衣装のテーマは「トランスフォーム」。バッグがメンズドレスに早変わりする変形デザイン。仮面ライダー変身風を表現してくれました。
安藤さんは仮面ライダーに憧れていたそうです。それをイメージして変身ベルトではなく変身バッグ仕様にしたそうです。「仮面ライダーバッグ」タイトルが出てもおかしくないレベルでした。

memeさん。
→先天性乏毛症モデル
衣装のテーマは「たゆたう」
彼女の髪の毛の症状と歩んできた人生を受け止めデザインにしたそうです。

亀ヶ谷美羽さん。
→ネイリスト
衣装テーマは「ラピスラズリ」
全てを受け止めるラピスラズリの深い青は、亀ヶ谷さんを優しく包み込みます。

兆kizasiさん。
衣装テーマは「国境」
環境破壊など世界中見渡してみても国家間での不毛な争いは絶えない。
心が平和で愛が溢れていれば国境など感じなくなります。
隣人を愛し国境という隔たりを感じさせたくないという思いが込められてます。
生地は軍隊で使用していた軍用のテントの生地を使用。よく使われているヤンキーの短ラン、長ランの裏地カラー柄に入ってるのと同じで、今回はテンボの平和を願う星迷彩柄が入っています。そしてボタンには銃弾を再利用したものを使ってます。人を殺める武器が人を幸せにするファッションに生まれ変わる。究極のファッションです。

大濱梨沙さん。
→パラアスリート ボッチャ競技選手 
衣装のテーマは「インディゴ」
藍染めの色でオリジナルの車椅子を特製注文。(協力:ヨシズカシステムプロダクト社)車椅子着脱が楽な仕様になってます。
競技に合わせたカスタムカーのようにかっこよく決めた。
来年はアスリートしてのパラリンピックへの参加など期待が大きい、小さい体でも負けずに天元突破の壁を突いて頑張ってください。

手話パフォーマーの皆様(聾学校 淑徳大学手話サークルたんぽぽ)
耳が聞こえなくても話せなくても、このように壮大に賑やかに楽しく場を共有することができる力があるように見えた。それが手話パフォーマンス。

手話パフォーマーRIMIさん&手話パフォーマンス夏織先生
去年、今年2回目出場。
聴覚障害持ちの生徒達に熱気と気合いと愛情を込めアニメ動画ような感覚手話を披露した。
手話パフォーマンスブーム出来そうな歌でした。

tenbo(テンボ)の鶴田デザイナー先生インタビュー
「来年はいよいよ、2020年のパラリンピック!最高のイベントをまたお届けできればと思っておりますと話す。
パラリンピックを一過性のものにして終わらせないということは当然のことのように思う。パラリンピックがあるから何かをしようという考えは全くない。2020年が終わったら目的を失ってしまうのではないか、バブルがはじけてしまうのではないか……と危惧している。はじけた後も続けていく何らかの仕組みを作っていかなければならないと思っている。
ファッションというものは人を如何に幸せにするかという点で重要だと考えている。洋服を売る・ビジネスにするのは当然。でも、幸せにしていくファッションをどんどん創っていきたい。」

「世の中全ての人へ。
人の為にデザインするファッションデザイナーになりたい”とずっと思っておりました。機能性もありファッション性もある服は今まではなかったので着ているだけで幸せになるような服を発信すべくtenboを創立。
年齢、国籍、性別、障害の有無を問わず1着1着が大切にされる服を作ってくれます。世界一しか作れないファッションブランドです。」

取り扱い店
ラフォーレ原宿1F tenbo店
オンラインショップ
http://tenbo.thebase.in/

tenbo(テンボ)過去TVメディア出演情報
2015 11月 NHK Eテレバリバラ ゲストトーク(共演者 はるな愛)
2016 11月 NHK Eテレバリバラ ゲストトーク(共演者 はるな愛)
2018 パリコレ番組 はるな愛&イヴァン共演者

取材協力
LGBT★ワークス(masamin &かねぴー&芽衣子)
及川健二(France10)

ろう漫画家・平本龍之介さん講演会

神奈川県川崎市聴覚障害情報文化センターで行われた。
ろう漫画家、平本龍之介さんの講演会を取材させていただきました。

平本龍之介 (ひらもと りゅうのすけ)
1980年生まれ。東京都出身
現在、福岡県 久留米市在住のサラリーマン兼漫画家

父はイラストレーター、母は雑誌編集者という家庭に産まれる。
父の影響もあり。幼少期から絵を描くのが大好きな子供であったと平本さんは語る。
父親がイラストレーターということもあり直々に絵の指導を受けたり、当時としてはまだ珍しい自家用パソコンで”作品”を制作するなど非常に恵まれた環境でメキメキと上達していく平本少年

聴覚障害がある事に最初に気づいたのは父親
「呼びかけに無反応だった事に父が気づいたのがきっかけです。」

産まれてくるまでに3日も掛かるほどの難産だったことが聴覚障害に影響したのではないか?という話もあったが直接的な原因は不明

「小学校と中学校までは普通の地域の学校でした。高校から、ろう学校に通いましたが。手話を覚えるのは大変でした。」

19歳から漫画の道行くと決め、日本デザイナー学院漫画コースに入学。
20歳から本格的に漫画家活動と、エッセイを描くようになる。
「昔は原稿紙を良く使いました。買うのも大変だし。1ページで3〜4時間位掛かります。今の時代だとアイパッドの中に入ってる原稿紙アプリを使用すると、わざわざ店に買いに行かなくても済みます。1ペースで1〜2時間位は短縮出来ますので大変に便利です。」

その後、35歳でNPO法人川崎市ろう者協会からオファー。
2015年7月からは特定非営利活動法人川崎市ろう者協会の新聞に月1回漫画連載開始。
2017年には「平本龍之介漫画家の後援会」創立するなど活躍の場を広げていく平本さん。
インタビューのラストには最新作「ひらもとの人生道」を手に取り。「色んな健聴者にも読んでもらい、聴覚障害者への和解を広めて欲しい」と手話で語った。

西日本新聞にて好評連載中!
タイトル名は「僕は目で音を聴く」
川崎ろう協は「ひらもとの人生道」
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%B2%E3%82%89%E3%82%82%E3%81%A8%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E9%81%93-MyISBN-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B0%E7%A4%BE-%E5%B9%B3%E6%9C%AC-%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B/dp/4815000433

【人物紹介欄】武島芽衣子さん 聴覚障碍と性同一性障碍 ダブルマイノリティを生きる


ろう者で性別適合手術済みトランスジェンダーというダブル・マイノリティである武島芽衣子さんはLGBT関連用語の手話のパンフレットをつくり、全国で講演に励んでいる。
 武島さんはホルモン焼き肉の店を営む父と母の間に3人兄弟の長男として埼玉県秩父市に産まれた。原因不明の先天性聴覚障碍者として育った。家族全員健聴者であり、手話や発話練習を受けるために幼少時から聾学校の寮で集団生活を送った。
 物心ついた頃から少女的なモノを好み、小学生から少女向けアニメやゲームにはまり、毎日没頭した。特に「美女戦士セーラームーン」が好きで、女児向けキャラクター下着を両親に懇願して買ってもらった。しかし彼女の幼少期には「オカマ」という概念はあっても、LGBTなんて概念も言葉も知られて居ない時代だったこともあり同級生からから「オカマ」となじられた。「正直、周りがろう者でしたが、心の性が女ということはまったく理解されなかった。私は成長するにつれ、より一層と可愛いらしい服を着る事に強く憧れました。でも思春期ともなると自分が男性の身体であると思い知らされる二次性徴に悩まされ、女性の服を着ることに、なんとなく後ろめたく葛藤を感じました。」
 元々アニメ好きだった彼女はコスプレの存在を知って始める。「アニメコスプレイベント等では『女装コスプレイヤー』は珍しくはないから、女性のコスプレが出来て自分らしくなれました。」それからは、女性の格好で婦人服売り場に行き女性としてショッピングを楽しむようになる。「周りからは『可愛い』、『似合っている』と言われて、すごく嬉しかったです」と彼女は振り返る。
 しかし同時に言われる度に女になりたいと思い、性転換手術の方法を調べ始めた。しかし当時はどの資料にも学生が性別適合手術を受けるのは手術不可能と書いてあった。「性同一性障碍」の言葉を初めて知ったのは『三年B組の金八先生』だった。上戸彩さんが性同一性障害の役演じる姿を見て衝撃を受けた。その時の武島さんは20歳だった。そして、彼女はその年に社会人になる。「大手企業に就職して手術代を貯めるまで男としてガムシャラに仕事しました。男扱いは屈辱でしたが、ずっと我慢してきました。『魔女たちの22時』というTV番組で佐藤かよさんのカミングアウトを見て衝撃を受けました。同じトランスジェンダーということだけでなく、趣味がアニメやゲームだったり共通点も多く大ファンになった。で佐藤かよさんに逢い、悩みを相談したこともある」
 約10年で会社を退職し、得たお金で性別適合手術を受けた。「長く時間がかかったけど、やっと自分を取り戻せたと感じました」と振り返る。今はろう者・LGBTの啓蒙活動をこなしている。
「今年は東京レインボープライドでブースを出したら、保坂展人・世田谷区長や枝野幸男さんが見学に来た。LGBTろう者を対象に講演会もしています。世間ではLGBT講演会はたくさんありますが、ろう者を対象にしたものは皆無に近い。ろう者の中には手話しか理解できない人もいる。だから文字の資料だけでは理解出来ないろう者が多いんです。私の講演会は手話通訳士に全部通訳を頼んでます。それでも解らないと言われたら、私が直接手話で教えてます。」

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